ドラッグストア等で市販されているイボや魚の目に貼る絆創膏で、ドーナツ型のクッションが付いており、そのドーナツ型の中心部には角質を柔らかくする薬が入っています。
スピール膏の使用はオススメしていません。サロンに来る際は貼らないでください。
テレビCMや商品パッケージを見るといかにもイボや魚の目が取れそうな気がしますね。実際、そう言って貼ってくるお客様が多くいらっしゃいます。
しかし、白く柔らかくなった状態では正常な肌に負担をかけることになるため、ケアをすることができません。ご自宅で使用するのはご自由ですが、できれば使用しない方が良いと思います。
あくまで個人的な見解ですが、スピール膏によってイボや魚の目が治ったということはあまり聞いたことがありません。
そもそもイボと魚の目は全くの別物ですので、それぞれ対処法も異なります。
イボはウイルスによるもので、病院で液体窒素等による治療が数回必要です。ウイルス性のものなので、下手に削ったり触ったりするとイボが別の場所にも移って増加することもあるそうです。
一方で魚の目は、角質化した皮膚が奥に入り込んで固くなっています。皮膚の一部なのでスピール膏を貼ったからといってポロリと取れるものではありません。
イボと魚の目は見た目が似ていて判別が難しく、「イボか魚の目かわからないけどとりあえずスピール膏を貼っている」という方がほとんどです。
タコ(角質)と魚の目は、くり返し圧迫・摩擦などの刺激を受ける部分にできます。
本来は出来ることがないのですが、歩き方のクセや先の尖った靴を履く、足に負担のかかるスポーツなどをしていると、次第に足の形・構造(足うらアーチ)が崩れ、地面からの衝撃を吸収しづらくなってゆきます。すると皮膚が厚くなりタコ、魚の目ができてしまうのです。
足に圧迫が加わり続ける限り、何度でも繰り返します。厚くなった角質を除去しながら、足うらアーチを回復し、さらに靴や歩き方を改善していくことが必要です。