爪が生える速度が以前より格段に遅くなった。
伸びている感じがしない。
爪が小さくなってきている?
など
爪のトラブルを感じている方は意外と多くいらっしゃいます。
爪が生えなくなってしまう原因はいくつかあります。
1.靴による圧迫
靴による圧迫があると、爪は厚くなり、成長も遅くなります。
特に親指の爪、小指の爪が厚くなりやすいですが、人差し指が長い人・横アーチが崩れている人は人差し指の爪も厚くなります。また、窮屈な靴を履くことが多い人は薬指の爪も厚くなることがあります。
圧迫などがあると血液循環が悪くなり、爪が伸びにくくなってくることがあるようです。
足の小指の爪が全く伸びないのですが、病気でしょうか?足の爪は手の爪に比べて伸びる速度が遅いのですが、小指はとくに伸びの悪い方が多いのです。
爪の伸びは指先を流れる血液の量が影響するのですが、小指は指そのものが小さいため、流れる血液の量も少ないこと、さらに靴などで圧迫されることも多いことなどが関係しているものと思われます。
爪が変色していたり、変形している場合は爪の病気にかかっている可能性もありますが、爪の伸びが悪いだけではあれば病気ではありません。
(1)靴による圧迫が原因で爪が厚くなり、伸びなくなった方の例
人差し指と薬指の爪の肥厚 親指の爪の肥厚
(2)靴による圧迫が原因で小指の爪が小さくなってしまった方の例
先端が細い靴を履いていると小指の爪が圧迫され、小さくなってしまう方が多くいらっしゃいます。
これも(1)と同様、靴の圧迫により血液循環が悪くなり、爪の成長が阻害されている可能性があります。あるいは、靴の圧迫で爪母が損傷し爪が生えなくなってしまった可能性があります。
2.爪甲鉤弯症
窮屈な靴を履き続けたり、何かものを落としたり、爪に衝撃が加わるなどすると爪がうまく生えず、爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)という状態になる方がいます。爪が厚くなり、盛り上がった状態になります。
爪甲肥厚症(厚硬爪甲)
足の親指(第1趾)の爪が厚くなり、濁り、表面がでこぼこし、前方に鉤の様に彎曲している状態を爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)といいます。
爪甲鉤彎症は第1趾に対する外傷などで爪甲が脱落したり、医師による抜爪などの手術の結果生じます。爪が完全には抜けなくとも、不完全な爪甲の脱落でも生じることがあります。先端の狭小な靴やハイヒールの着用は不完全な脱落を起こす原因となります。靴の内面と爪甲の先端の摩擦は、坂を下るときに起きることがありますが、爪甲下の出血を生じたりしますが、やはり不完全な爪甲の脱落の原因となります。爪甲鉤彎症は第1趾爪に起こりやすいのですが、他の趾爪にも生じることもあります。50歳ぐらいから頻度は増加しますが、20歳代でも認められます。
爪が厚い場合は、通常の爪の厚みに戻すようケアを行い、
次に爪が正常に生えてくる環境を整えます。
専用の機器や器具を使用しますので、セルフケアはかなり難しいでしょう。
サロンでのケアをオススメします
その他の原因の場合
上記以外にも爪が生えなくなることがあります。それは爪白癬(爪水虫)です。
爪白癬(爪水虫)について
白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビ)の一種が爪の中に感染して、爪の肥厚(ひこう)、変色、変形が起こる疾患です。頻度は全白癬患者の20%程度です。
爪白癬は多くの場合、足や手の白癬に続いて起こります。これらを放置することが最も大きな原因です。
爪白癬は足に多いのですが、手指の爪に生じることもあります。いろいろなタイプがありますが、最も多いのが爪の先端部が白色から黄色に濁って、爪の下の角質部分が厚くもろくなり、全体として爪が厚くなるタイプ(遠位爪下型:えんいそうかがた)です。そのほかに、爪の表面が白色になることもあり(表在型)、まれに爪の付け根に濁りが生じることもあります。出典:都立大学の爪白癬 爪水虫、都立大かわい皮膚科|自由が丘 学芸大学駅
爪白癬はサロンでケアを行うことができません。皮膚科での治療が必要です。